遥乃陽 novels

ちょっとだけ体験を入れたオリジナルの創作小説 『遥乃陽 novels』の他に『遥乃陽 diary 』と『遥乃陽 blog 』も有ります

人生は一回ぽっきり…。過ぎ去った時間は戻せない。

『桜の匂い・希薄な赤い糸』(小学6年生~中学3年生)男子編  ダイジェスト

 麗らかな春のまどろむ小学6年生初日の教室で、窓の外の桜色を眺める女の子の四角い爪が気になり、僕は彼女に声を掛けた。

 人を寄せ付けない言動と、大胆な行動をする彼女に、僕は惹かれてしまう。

 中学2年生の初日、教室の隅でキラキラと光りを帯びて輝く彼女にオーラを見て、僕のデジャビュは繋がった。そして、僕は卑怯にも騙す様な告白をしてしまう。

 親父と行った北イタリアのコモ湖でファインダーの中に彼女を見た時は、心底驚いてしまったが、僕は彼女に声を掛けられない。

 コーラス祭の全生徒の前で中学3年生の僕は、彼女への想いを込めてソロパートを歌った。

 

 少年は少女と出逢い、少年は少女を知り、少年は少女に恋をする。

 思春期の片想いラブストリー『桜の匂い』〝希薄な赤い糸〟男子編 小学6年生~中学3年生