遥乃陽 novels

ちょっとだけ体験を入れたオリジナルの創作小説 『遥乃陽 novels』の他に『遥乃陽 diary 』と『遥乃陽 blog 』も有ります

人生は一回ぽっきり…。過ぎ去った時間は戻せない。

2014-12-12から1日間の記事一覧

自分の仕事(僕 十九才) 桜の匂い 第九章 壱

フランス外人部隊の中古ブーツが、四月の陽光に照(て)らされた大桟橋(だいさんばし)の板張りの床(ゆか)を再び踏(ふ)み、重い靴音を鳴らす。 先々週の休日も、散(ち)り始めた満開の桜の花弁(はなびら)が吹雪(ふぶき)のように舞う中を、僕は充(あ)ても無く、ゆ…

幸せに(僕 十八才) 桜の匂い 第八章 肆

小学校六年生の春の出会いから、別れは必然だったのだろうか? これで僕は、彼女を諦(あきら)めるしかないのだろうか? 今のままでは、そうなってしまうだろうもう、手遅(ておく)れなのか? 時間は戻(もど)せなくて相模原(さがみはら)の……、たった、数時間の…

永遠の別れ(私 大学一年生 ) 桜の匂い 第八章 参

(伯父(おじ)さんに、ジレラ君を送って貰(もら)おうかしら) 九月初め、厳(きび)しい残暑で融(と)けそうなアスファルトから立ち上る陽炎(かげろう)の中、私は、バス停でバスを待っている。 熱さで茹(ゆ)だって、だるくて遣(や)る気の無い私は、それでも、町…