遥乃陽 novels

ちょっとだけ体験を入れたオリジナルの創作小説 『遥乃陽 novels』の他に『遥乃陽 diary 』と『遥乃陽 blog 』も有ります

人生は一回ぽっきり…。過ぎ去った時間は戻せない。

2014-06-27から1日間の記事一覧

退院(私 高校三年生 ) 桜の匂い 第七章 肆

(へぇー、ほんとに、個人優勝したんだ。彼、けっこうやるじゃん) 朝食のトーストにバターを塗(ぬ)りながら、新聞の地域スポーツ欄(らん)に探していた昨日の弓道大会の試合結果を見ている。 『個人一位、八射八中(はっしゃはっちゅう)』の的中(てきちゅう)…

可愛い薔薇(僕 高校三年生 ) 桜の匂い 第七章 参

六月初頭の日曜。 今日は、弓道の試合がある。 正式名称が全国高等学校総合体育大会、通称インターハイへ出場する団体と個人の選手を選抜(せんばつ)する石川県地区大会だ。 この大会で団体、個人の両方の試合に負ければ、三年生は部活から引退する。 勝てる…

守護(私 高校三年生 ) 桜の匂い 第七章 弐

朝、いつもの時刻に、家から一番近い停留所が始発のバスに乗る。そして、私はいつもの運転席の反対側に有る、降車口前の最前列のシングル席へ座(すわ)った。 この座席位置は交通事故で特に多く被害を受けて、人命を失う確率も非常に高い。それが、分かってい…

バス(僕 高校三年生 ) 桜の匂い 第七章 壱

暫(しば)し、気絶していたかも知れない……。(……僕は目を閉(と)じている。閉じた瞼(まぶた)の裏が、明るくて紅(あか)い……) 目を瞑(つむ)っている理由(わけ)が分からないまま、ゆっくり瞼を開けると、目の前の座席に合いの制服を着た彼女が座(すわ)り、びっく…